Pi’erre Bourne(プロデューサーpick up)

      

今回の記事について

この記事では、Playboi Cartiのmagnoliaや6ix9ineのgummoなどをプロデュースしたPi’erre bourneの、

生い立ちから成功するまでの過程をPi’erre bourneの代表曲と共に紹介しています。

      

Pi’erre Bourne (プロデューサー Pick up)

Pi’erre bourne(本名:Jordan Timsothy Jenks)は、ニューヨーク育ちの27才の音楽プロデューサーだ。

プロデューサーはあまり表舞台に立たない影の存在である事が多いが、Pi’erreは一般のリスナーにもかなり名の知れた存在である。  

彼はPlayboi Cartiの「magnolia」を始め、6ix9ineの「Gummo」、Kanye westの「yikes」、Travis scottの「watch」など、数多くのヒット曲を生み出している。

Kanye West – Yikes

         

Travis scott – Watch ft. Lil Uzi vert Kanye West

      

今回は、彼の経歴を英文のインタビューを元に詳しく紹介していく。

ベリーズ系アメリカ人の家族に生まれたPi’erreは最初はラッパーになる事目指していて、小さい頃からリリックを書いて育ち、学校では集会などでラップする程熱中していた。

また、その頃から自身でビート制作もしておりFL STUDIOFruityLoopsをいじってビートを作っていた。    

その後も積極的に活動していたpi’erreは、2014年工学を学ぶ為にアトランタに引っ越す事になる。

アトランタはサザンラップのメッカとも言われている場所で、T.I21SavageGucci Maneなど数々のアーティストを輩出している。

その為、HIPHOPカルチャーがかなり浸透していて、Pi’erreは磨いていたエンジニアスキルを活用し、ラッパー相手に1時間30ドルで録音する仕事でお金を稼いでいた。

       

        

その頃、友達からの紹介でプロデューサーのTM 88(prod.XO TOUR Llif3、NO BYSTANDERSなど)や、

ソニーミュージックエンターテイメントの子会社であるエピックレコードの社長L.Aリードの息子アーロンリードと知り合った。

TM 88

・TM – 88の紹介記事はこちら  

     

その出会いでチャンスだと確信したPierreはアーロンと仲を深め、2015年プロデューサーとしてエピックレコードで働くことになる。

メジャーなレーベルで働く事で、有名アーティストと仕事ができると思っていたPi’erreだが、

実際はその逆で有名アーティストとの制作は一切できず、2015年に退社してしまう。

その退社によってモチベーションが下がる事を恐れたPi’erreは、3ヶ月間1日10個のビートを暇さえあれば制作した。

     

彼のヒット作である「Magnolia」は、その制作期間の中で友人の車での移動途中に作成されたビートである。

     

Playboi Carti – Magnolia

       

実は、このPierre bourneplayboi cartiのヒット作「magnolia」には裏話があり、

cartiがPierre が作ったビートを無断使用してリリースした曲なのである。

その為Pierre も、ネットで話題になるまでは「自分のビートが使われてるのを知らなかった」とインタビューで話していて、

最初はcartiに怒っていたPierre だが、一緒にスタジオに行って作業する事で和解して、製作に取り掛かったと語っている。

     

その頃に、アトランタのスターであるyoung nudyとも関わりを持ち初め、共に製作を始める。

     

Young Nudy – No Clue

         

余談になるのだが、pi’erreは6ix9ineの代表曲『Gummo』のプロデュースに関しても、

beatの無断使用で揉めており、この曲にpi’erreのプロデューサータグが含まれていない事を疑問を持つ人もいるだろう。   

Pi’erre曰く、このGummoのbeatは元々Trippie Reddに渡したものであり、そのbeatを彼が6ix9ineに勝手に譲渡してしまったのが問題の原因とされている。

その為、Pi’erreはSNSにおいて6ix9ineを痛烈に批判し、「もう二度と6ix9ineとTrippie Reddには曲を作らない。」と発言している。     

そして自分の名誉を守るためにプロデューサータグを消すように訴えた事で、この曲にはPi’erreのプロデューサータグが消されたという。

     

6IX9INE – GUMMO

         

また、彼がヒットしたもう一つの要因として、プロデューサータグが挙げられる。

アメリカのコメディー番組、The Jamie Foxx Showのワンシーンを切り取って使った彼の有名なビートタグ

Yo Pierre,you wanna come out here?」はリリックの一部として愛されており、アメリカではインターネットミームとして大流行し、拡散されていった。

      

The Jamie Foxx Show – Yo Pierre,you wanna come out here ?

        

この様な経緯から、有名になったPierre は現在playboi cartiのサポートに加え、

DRAKELIL YACHTY21 SavageLil uzi vertTrippie reddなど、数多くのトップアーティストのビートを手掛けている。

Pi’erreのプロデューサーとしての今後の目標は、一流のアーティストと共に、hiphopの分野に留まらず、popsやEDMでもいいから制限無く活動したいと話している。

          

また、新たにゲーム音楽も制作していきたいと話しており、

「グランドセフトオートなどのゲーム内のラジオ局で流れる音楽とかを携わりたい。その為のアイデアは幾つもある」とゲーム音楽の制作にも意欲的だ。

また、Pi’erreはアーティストとしても活動しており、Da BabyLil moseyなどが在籍しているユニバーサルミュージックのレコードレーベルである

Interscope Records』と契約し、2019年には「The Life of pi’erre 4」をリリースしている。

         

Pi’erre Bourne – Poof

         

これから更にアーティスト活動にも力を入れていきたいと語っており、プロデューサー、アーティスト双方での活躍が期待される。

    

Pi’erre bourne プロデュース曲一覧

Playboi carti – wokeuplikethis ft. Lil uzi Vert

        

Lil Uzi Vert – Bean(kobe) ft. Chief  Keef

       

TRIPPIE REDD – POLE 1469 ft. 6IX9INE

         

Drake – Pain 1993 ft. Playboi Carti

        

Kanye West – On God

        

Lil Uzi Vert – X

         

Young Thug – Surf ft. Gunna

          

21 Savage – Baby Girl

              

          


         

英文インタビュー記事

https://pitchfork.com/features/rising/pierre-bourne-is-a-hit-making-rap-producer-who-wants-to-be-the-next-kanye-west/

    

       

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