今回の記事について
この記事では、近年話題になっている新ジャンル『RAGE』について、筆者がお勧めの7曲を紹介していきます。
・そもそもRAGEって何?
・ジャンルは聞いた事あるけど、どんなアーティストがリリースしているのか分からない…
という方にはぴったりの記事になっているので、是非最後までお楽しみ下さい!
新ジャンル「RAGE」とは
まず最初に「RAGE」とは、トラップから派生した新しいサブジャンルで、
音圧の強いシンセのメロディーと、ゲーム音楽のような世界観が特徴のジャンルです。
さらに、近年同じく流行している「Hyperpop」(詳しくはこちら)との結びつきも強く、今話題のジャンルとして注目を集めています。
この新しいジャンルは、Beat界隈にも大きな影響を与えていて、現在Youtubeでの「RAGE TYPE BEAT」の掲載数は爆発的に増加しています。
「RAGE」についての説明が終わったところで、早速お勧めの7曲を紹介していきます!
1. Trippie Redd – Miss The Rage ft. Playboi Cardi
1曲目に紹介するには、Trippie Reddの「Miss The Rage」です。
「RAGE」の火付け役として知られているTrippie Reddですが、
そのきっかけとなった出来事は、2020年12月にこの曲をInstagramで告知したところから始まります。
そこから、ファンの一人がこの「Miss The Rage」のBeatにPlayboi Cartiの「Want to」のボーカルを乗せたエディットを公開したところ、
TikTokで大流行したそうです。
その人気を受け、TrippieがCartiに曲への参加を依頼し、2021年5月この曲がリリースされました。
怒りや暴れ狂うといった意味を持つ「RAGE」を見逃した、というこの曲のタイトルの由来は、
COVID-19の影響で、ライブが出来ないことに対する怒りや、
ずっと閉じ込められている現状に飽き飽きしている感情が込められている、とTrippie Redd自身が語っています。
さらに、2021年8月にリリースしたアルバム『Trip At Knight』では、
ほぼ全ての曲がRAGE Beatで構成されているので、そちらも是非チェックしてみて下さい!
2. Playboi Carti – Sky
2曲目に紹介するのは、Playboi Cartiの「Sky」です。
「Magnolia」で一躍有名となったPlayboi Cartiですが、最近はTrippie Reddと共に「RAGE」ジャンルを盛り上げていて、
2021年4月に公開された「Sky」のMVは、既に1779万回も再生されており、「RAGE」が流行になり始めていることを証明しています。
また、RAGE Beatでよく使われている跳ねるような808のスタイルは、
Cartiの右腕としても知られているプロデューサーPi’erre Bourne(詳しくはこちら)から影響を受けていると言われているので、
今後二人によるRAGE スタイルの楽曲のリリースも期待できるでしょう。
3. Cochise – Tell Em ft. $NOT
3曲目に紹介するのは、Cochiseの「Tell Em」です。
Sound Cloudで注目を集め、Lyrical Lemonadeで「Tell Em」のMVが公開された事によって一躍有名になったCochiseですが、
彼もまさしく「RAGE」のスタイルを取り入れているラッパーの一人です。
日本語をリリックに取り入れ、「Ohayou」や「Moshi Moshi」といった曲をリリースするほど親日家のCochiseは、
日本のアニメ文化から影響を受けているそうです。
高校生の時には KOHHなどの日本人ラッパーも聴いていたそうで、
インタビューでは「日本が好きだから、いつか必ずいくよ!」と来日にも意欲的なので、今後、日本での来日公演をする日も近いかもしれません!
4. Juice WRLD – Bad Boy ft. Young Thug
4曲目に紹介するのは、今は亡きJuice WRLDの「Bad Boy」です。
Lyrical Lemonadeから公開されたこのMVは、現時点で4100万回以上の再生数を獲得しています。
Young Thugが客演に入る豪華さに加え、この曲のBeatはPi’erre Bourneが担当しており、間違いなく「RAGE」スタイルの代表曲の1つです。
また、MVの最初ではJuice WRLDが「俺たちはみんな同じ人間で、同じ地球に住んでる。だから自分がやりたい事はきっと達成できるし、
他の人が達成している事は自分でもそれ以上のことができるって信じるんだ。」と語っています。
5. SoFaygo – Off the map
5曲目に紹介するのは、SoFaygoの「Off the map」です。
今年4月、Travis ScottのレーベルCactus Jackに所属し、
他にもTrippie Redd、Lil Yachtyなどの大物アーティストから注目を集めているSoFaygoですが、
そんな彼が2020年にリリースしたアルバム『After Me』の1曲目に選んだのが、「RAGE」スタイルのこの曲「Off the map」でした。
高いレベルのラップスキルを持ち、ラッパーとして必要な全ての才能を持っていると評価されている彼は、RAGE Beatも完璧に乗りこなしています。
Trippie Reddのアルバム『Trip At Knight』にも客演で参加しているので、間違いなく「RAGE」を盛り上げているアーティストの1人です!
6. Lil Gnar – No Regular
6曲目に紹介するのは、Lil Gnarの「No Regular」です。
ラッパーになる前からスケーターとして活動していて、
他にも自身のアパレルブランド「GNARCOTIC」でスケートボードブランドの「DGK」とコラボするなど、
マルチな才能を発揮しているLil Gnarは、アーティスト活動も軌道に乗っていて、2020年には「Diamond Choker」でLil Uzi Vertと、
2021年には「NEW BUGATTI」でSki Mask The Slump God、Chief Keefなどの大物アーティストともコラボしています。
そんなLil Gnarですが、この曲ではRAGE Beatを起用し、今までの曲とは全く違うスタイルを見せている為、
彼のマルチな才能が楽曲制作にも活かされていることを証明する1曲となっています。
7. Matt OX – Live It Up
最後に紹介するのは、Matt Oxの「Live It Up」です。
2017年、わずか12歳の時に、Youtube上で初めてリリースした「Overwhelming」が3000万回以上の再生回数を獲得し、
その後もXXXTentacionの「$$$」に客演で参加したり、自身のアルバム『OX』でChief Keefとコラボするなどの実績を残しています。
2021年、8月にリリースされたこの曲では、彼の声とRAGE Beatの相性の良さと、年齢、スキル共に成長した姿を見ることができます。
まとめ
今回は新ジャンル『RAGE』を盛り上げている曲を7選に絞って紹介しましたが、他にも沢山のアーティストがRAGE Beatを使った楽曲を公開しています。
大物アーティストがリリースする曲によって、流行っているジャンルの傾向を掴めますが、
Trippie Redd 、Lil Uzi Vert、Playboi Cartiなどのアーティストが参入しているのをみると、「RAGE」がいずれメインジャンルの1つになるかもしれません。
この記事を読んで「RAGE」に興味を持った方は、是非他のRAGE Beatの楽曲も聴いてみて下さい!